いわゆるマルチ商法やネットワークビジネスは、借金をすればするほど儲けが出るまで後戻りできなくなり、最終的には借金地獄にハマってしまうことが多いんだ。
そして、販売関係者とは一切の縁を切ってニュースキンから足を洗うことが大切だね。
ニュースキンで破産しそうな時にとるべき行動
ニュースキンは、化粧品やサプリメントなどの製造販売を手掛ける世界50ヶ国以上に進出している大企業です。
ニュースキンでは、商品の購入者を販売員として起用し、その販売員はさらに別の誰かを販売員として起用する、いわゆるネットワークビジネスによって収益を上げています。
各販売員は、商品を売れば売るほどより多くのインセンティブを手にすることができ、自分が販売員として起用した人の売上げからも収入を得ることができます。
ただし、大きな収入を得るには毎月厳しい販売ノルマをクリアしなければならず、借金をしながらでも自分で商品を購入せざるを得ないことがあり、結果的に多額の借金を背負い込んでしまうことがあります。
ニュースキンで破産寸前にまで追い詰められてしまった場合、借金地獄から抜け出すために取るべき行動は以下の3つです。
- ニュースキンで破産しそうな時にとるべき行動
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- 購入した商品をニュースキンに返品する
- 借金問題を解決する
- 関係者との縁を断つ
購入した商品をニュースキンに返品する
ネットワークビジネスでは仲間同士でグループを作って収益を上げていくことが多いため、グループメンバーの目が気になって返品をためらってしまうことがあります。
しかし、販売目的で購入した製品を手元に置いておいても何かの価値がつくことはありません。
以下の条件を満たせば返品を受け付けてくれますので、該当する商品をお持ちであれば、手持ちの現金を増やすために早急に返品をしてしまいましょう。
ニュースキンの返品条件
返品可能な製品 | 製品注文日から12ヶ月以内で、未使用・未開封の製品 | |
---|---|---|
返金額 | 30日以内は、購入金額の全額、31日以上12ヶ月以内は、購入金額の90% |
借金問題を解決する
借金問題は放っておいても解決することはありません。解決しないどころか、利息や遅延損害金(支払いが遅れてしまったことによる賠償金)によって、どんどん借金が膨れ上がっていきます。
ご自身の収入と借金総額を考えれば、現実的に自力での返済が可能か否かは判断がつくことでしょう。
少しでも返済が難しいと感じるのであれば、弁護士などの専門家に相談をして債務整理による解決を検討しましょう。
関係者との縁を断つ
多くの場合、ネットワークビジネスの輪は友人や知人を介して広がっていきます。そのため、自分が所属するグループ内に複数の友人がいるなどして、ニュースキンを辞めたくてもなかなか切り出せないことがあります。
しかし、「自分が抜けることによって周りに迷惑を掛けてしまう」「人間関係に影響が出てしまう」、そのような思いからニュースキンを辞めれずにいると、いずれまた借金を繰り返してしまう可能性があります。
借金問題から再起するためには、ニュースキン関係者との縁を全て断ち切るぐらいの覚悟を持ち、ネットワークビジネスには二度と手を出さない環境に身を置くことが大切です。
ニュースキンで借金地獄に陥ってしまう理由
先ほども触れましたが、ニュースキンで大きな収入を得るには一定のノルマを達成する必要があり、それが原因となって借金を背負ってしまうことがあります。
ここからは、ニュースキンで収入を得られる仕組みと共に、厳しい販売ノルマなどについてみていきましょう。
ニュースキンで収入が得られる仕組み
ニュースキンで得られる収入には「小売による収入」と「インセンティブによる収入」の2つがあります。
小売による収入
小売による収入は、自分で購入した製品を誰かに販売することで得られる収入のことです。
ニュースキンの会員は「プリファードカスタマー」と「ディストリビューター」に分かれており、ディストリビューターに登録をすれば製品を卸値で購入できるようになり、自由に価格設定をして他者に販売することができます。
インセンティブによる収入
ディストリビューターの人は、自分が勧誘した会員(通称:ダウン)が製品を購入することによってインセンティブを得ることができます。
ニュースキンビジネスを始める人のほとんどが、このインセンティブを得ることを目的として参入してきます。
ノルマを達成しなければ大きくは稼げない
ディストリビューターになったとしても、エグゼクティブという地位に就かなければ大きな収入を得ることはできません。
エグゼクティブとは「ニュースキンの個人代理店」のようなもので、エグゼクティブとして販売組織を広げていくことによって、より多くのインセンティブ収入を得ることができるようになります。
エグゼクティブの厳しいノルマ
しかし、エグゼクティブになるには厳しい条件が設定されており、5ヶ月間で72万円以上の売上を達成しなければなりません。
また、その5ヶ月の間は、毎月以下のノルマを達成しなければならず、一度でも未達の月があるとエグゼクティブにはなれません。
エグゼクティブになるためのノルマ
- グループ内の売上12万円以上
- 自分自身も1万2,000円以上の購入
さらに、エグゼクティブになった後も毎月以下のノルマを達成していかなければならず、達成できなかった場合はエグゼクティブとしての資格を失ってしまいます。
エグゼクティブを継続するためのノルマ
- グループ内の売上24万円以上
- 自分自身も1万2,000円以上の購入
一度エグゼクティブの資格を失ってしまうと、ニュースキンのロールアップという制度によって自分が持つダウン組織のほとんどを手放さなくてはなりません。
つまり、苦労して育てあげたインセンティブ収入を生み出す仕組みを、また1から構築し直すことになってしまうのです。
それを回避するために、借金をしてでも自分で製品を買い込んでノルマを達成しようとする人が少なくないのです。
ビジネスには撤退の決断が必要な時もある
ニュースキンのみならず、どのようなビジネスであっても目標に向かって突き進むことも大事ですが、それ以上に退く勇気を持つことも大切です。
撤退の決断が早ければ早いほど損失は少なくて済みますが、一向に上手くいかないビジネスを先行きがわからないまま続けていると様々なリスクが生じてしまいます。
人間関係が崩壊する
ニュースキンビジネスの場合、個人の購入ノルマもあればグループとしての売上ノルマもあります。人脈をどんどん広げて自分のダウンが売上を上げてくれない限り、収入を安定的に稼ぎ続けるのは難しいと言えます。
ノルマの達成が難しい時、誰しもがまず考えることは人脈をさらに広げることです。
ましてや、借金をしてまで自ら製品を購入するところまで追い詰められてしまえば、家族や親戚、昔の友人、先輩後輩などにまで強引な勧誘をして、これまで築いてきた人間関係が崩壊してしまうリスクがあります。
長期に渡ってお金の問題に悩まされ続けていると、物事をつい自分中心に考えてしまい、なりふり構わずに金策に走ってしまうものです。
儲けるどころか借金地獄に陥ってしまう
現在、ニュースキンビジネスに取り組むほとんどの人が思うように稼げていないと言われています。
その背景には、収入を得る仕組みの難易度が高いことに加え、「勧誘がしつこい」「断り切れずに契約してしまった」など、世間的な評判があまり良くないこともあります。
今の時代、ネットで少し検索をすればいくらでも評判を調べることができます。ネット上に悪評が溢れていては、売上に必須となる人脈を広げることが困難になり、自己負担での製品を購入を余儀なくされてしまいます。
その結果、借金はますます増える一方で、どこからも借入れができなくなれば、闇金に手を出してでもエグゼクティブの地位を死守しようと考えてしまうかもしれません。
ひとたび闇金に手を出してしまうと、そこから先に待ち受けるのは更なる借金地獄です。生活を楽にしたい、裕福な暮らしをしたいと考えて始めたはずのニュースキンビジネスによって、信じられないほど多額の借金を抱えてしまうことになるのです。
後戻りできずに悩んでいるなら専門家の助けを借りるべき
これまで投資してきたお金のことを考えると後戻りできない、辞めたくても辞められないとお悩みであるならば、まずは借金の専門家である弁護士などに相談をしてみましょう。
今の状態が借金に借金を重ねた自転車操業状態にあるのなら、尚更のこと手遅れになってしまう前に早急に専門家の力を借りるべきです。
このまま利益を追求して走り続けたい気持ちも分かりますが、前述の通り、時には撤退する勇気を持つことも必要です。
専門家を介して自分が抱えている借金と向き合うことによって、今後進むべき道を冷静に判断するべきです。
借金問題に特化した弁護士であれば、豊富な解決実績と照らし合わせながら相談者一人ひとりに適した現実的な解決方法をアドバイスしてくれます。
これ以上問題が深刻化してしまう前に、一度立ち止まって専門家の話に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。ビジネスを再起させるためにも、まずは今ある借金問題を解決することが重要です。
よくある質問
ニュースキンについてよくある質問をまとめました。
エグゼクティブになるとどれくらい稼げるの?
2016年にニュースキンが公表したデータによると、平均月間ボーナスは1人あたり約4万円、上位10名の平均は約33万円です。
しかし、これはあくまで報酬額であって、ここから経費などを差し引いた額が実収入になります。
自己破産した人でもニュースキンに登録できるの?
自己破産をしていても登録できます。
ただし、一度自己破産をすると、その後7年間はふたたび自己破産をすることが認められていません。また、二度目の自己破産は一度目に比べると免責が不許可になる(借金の返済義務がなくならい)可能性が高まります。
自己破産後にどうしてもニュースキンビジネスを始める際は、借金を抱えてしまった場合のリスクをより慎重に検討した方がよいでしょう。
ニュースキンの商品がネットで売られているのはなぜ?
在庫の処分に困ったディストリビューターが転売していると思われます。
先ほども触れた通り、ディストリビューターの中には、ノルマ達成のために自己負担で商品を購入する人も珍しくありません。
そうして抱え込んでしまった大量の在庫が、近年ネットショップなどで処分されるようになってきたのです。
そもそもニュースキンって違法ではないの?
多くの規制があるものの、違法ではありません。
ニュースキンは「マルチ商法」と呼ばれるビジネスであって、法律で禁止されている「ねずみ講」とは異なります。
ねずみ講は、一人の会員が二人以上を勧誘して加入させることを前提としており、後から会員になった者が先に加入した会員に加入料を支払うことによって成立する組織ですが、無限連鎖禁止法によって現在では違法となっています。
一方、マルチ商法は、会員が商品を販売することによって得られる利益と、新たな会員を勧誘することによって得られるインセンティブの2つを収入として得ることができる、ねずみ講とは全く異なる組織のため違法ではありません。
ただし、会員を勧誘する際はマルチ商法であることを伝えなけえばいけない、一度勧誘を断った人を再度勧誘してはいけない、など多くの規制が設けられています。
「ニュースキンで破産しそうな時の対処法」まとめ
今回はマルチ商法のひとつであるニュースキンの借金問題などについてまとめてみました。
- 本記事のポイント
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- 最優先すべきは借金問題の解決と関係者と縁を切ること
- ニュースキンで稼ぐには厳しいノルマを達成しなくてはいけない
- ビジネスには撤退をする勇気も必要
ニュースキンで借金地獄に陥ってしまったら、早期に撤退して事態をこれ以上悪化させないことが大切です。
弁護士に相談のうえ、債務整理によって借金問題を解決した後でも再スタートをきることは充分に可能です。
債務整理は、借金問題に悩む人を救済して再起してもらうことを目的とした合法的な解決方法です。借金に苦しむ毎日を送るぐらいであれば、この制度を活用して堂々と借金を整理してしまいましょう。
借金の額によっては自己破産以外の解決も充分に可能です。手遅れにならないうちに問題解決に向けて歩き始め、失ってしまった周りの人からの信頼も回復できるよう行動で示していきましょう!
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